12/16/2011

英語の授業で立たされたこと

どうやら思い出のふたが開きかけているようです。
いま、高校生のころの出来事で、ずっとこころにあることについて書きたいと思います。

あれは高校3年生、受験を控えたの1月、2月のころだったでしょうか。
とある英語のグラマーの授業でのことです。
そのころ、受験勉強も架橋に入り、内職する生徒もちらほら散見されました。
内職とは、授業中にこっそり他の勉強をすることです。数学の時間に英単語を覚えたり、といったことです。

ぼくもその頃には自分の受験勉強のプランが出来上がっており、その英語のグラマーの授業は、ぼくのプラン上ではあまり重要ではない授業に分類されていました。たぶん主題範囲からはずれているか、ぼくがすでにマスターしてしまった内容だったのでしょう。

そうだ、思い出した、それはたしかセンター試験があと数日とせまっている頃でした。
ぼくは、時間がもったいないとばかりに、教科書で隠すようにして単語帳で英単語を覚えていました。単語力は非常に重要だからです。一応ばれないようにおとなしくやっていたのですが、先生が教室の生徒に向けてこう注意しました。「授業中に他のことするなよ、いいな〜」最初は軽い感じで言っていたと思います。他にも内職の生徒がいたはずです。でもぼくは先生から再三のアナウンスを無視して、単語帳をめくり続けていました。今日中に覚えてしましたい範囲があったのです。
すると、先生がぼくを名指していいました。「おまえ、何やってるんだ」
ぼくはたしか「単語を覚えています」的に正直に少し反抗心を燃やしながら答えたと思います。

先生は顔を赤らめて怒りました「なにぃ!おまえいま文法の授業だぞ。ちゃんと授業を聴け」
ぼくは無言で着席し、単語帳をしまったと思います。

翌日からぼくは学校を休みました。背に腹は変えられない。無駄な授業なんて受けてる時間はないのです。ぼくは友人と図書館へいって自習することを選びました。もう期末テストは終わり、通知表の数字は確定しているはず、少しばかり授業をさぼっても成績には影響ないはずです。
そして友人と楽しく受験対策に没頭していました。

そして、あの顔を紅潮させて怒っていた英語教師に、どこか同情と、悪いことしたな、という後ろめたさを感じながらも、内心ではこう思っていました。「どうせ高校なんて受験準備ための通過点なんだから、ちゃんと仕事してくださいよ」と。ちゃんと受験対策優先させてくださいよ、しょうもないプライドや文部省のカリキュラムではなく、本当にぼくたちが大学に受かることだけをまじめにやってくれればいいんだよ、と。

嫌な生徒だったのです。
でも本音でした。もちろんクラブ活動や文化祭など高校ならではの活動については価値を認めていました。でも、少なくとも授業は、それはやっぱり大学受験のためなのだから、中途半端なことはせず、受験対策を徹底してほしい、どうせ大学合格率で高校の善し悪しも判断されているのだから、というのが実感でした。中堅どころの進学校だったのです。

そんな風に思っていたのです。高校生のころ。典型的な受験高校生だったのでしょう。
高校は通過する場所。嫌なこともやり過ごしてさっさといい大学に入った者が勝ちだ。こころの底流にはいつもそのような割り切りがあったように思います。
だから、たいがいのころは、たいていの理不尽はだまってやり過ごしていました。どうせ通過する場所、下手に問題を起こして内申書に傷がついてははもったいないからです。

そして先生達も少なからず内申書をつける権力、というものを利用して生徒たちをコントロールしていたように思います。

たまに頭の片隅に浮かんでくる、あの英語の授業。いまこうして書いてみることで何かがわかるかと思ったのですが、何かがわかるというほどではなかったようです。でもぼくは何かにとても怒っていた、その感触をいま再確認しています。先生にではなく、何かにとても怒っていた。

それはたぶん、ひとつはこんな姑息なマネをしてまで大学に受かりたい自分の卑しさ、そしてなによりも、自分をそんな風にさせている、何か、にです。

そんなことを思い出していました。

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