12/11/2011

リーズナブルな欲望


最近、政治経済に興味を持ち始めました。
以前から、バリ島ブログなのにバリ島のことを書く気がおきないと謝罪してきましたが、逆にバリ島にいるからこそ考え始めるということもまたあるのかもしれないね。

リーズナブルな欲望

バリにきて、家が欲しいというお話を繰り返ししてきました。
そして僕が欲しているような家は、条件的価格的にはバリ島の現地人標準からいくと遥かに贅沢なものであるというお話をさせていただきました。
そして、日本の未来、ひいては世界の未来などというものを少しは考えてみるときに、自分のこのような欲望は果たしてOKラインなのかどうか、という疑問をもっていたりするのです。

ぼくがいまバリ島でこのような欲望を持つに至った一番の要因は、日本とバリとの経済格差です。
簡単に言えば為替の世界での円高を利用して、おなじ所得でも日本に住むよりもよい暮らしをバリで実現できそうだ、という野望にとりつかれてしまった次第なのです。

もちろんこの野望は、海外リタイアメントの発想と寸分違わないともいえます。

そのような経済格差を利用した恩恵を享受するばかりが果たして幸せへの道しるべなのか、などということも少しは考えたりするわけです。でも、どちらをとるの?といわれたら僕は即答で欲望をとります。
それは目の前の今日、明日の快適さに関わることだからです。

さて、そこで、ぼくが日本の未来、世界の未来を考えるときに、ぼくの今持っている欲望は、リーズナブルなものなのだろうか、という問いかけです。リーズナブルとはこの場合、「妥当」とか、「適切」とか、「まあOKラインだよね」という意味です。「言ってることと矛盾しない」と言ってもいいでしょう。

まあそんなエクスキューズを一発打ち込んでおいて、論を進めると、
僕が学生時代を過ごし、第二の故郷と思っている神戸には「旧居留地」というエリアがあります。
長崎の出島のように、あの赤レンガの時代に欧米の使節や商人たちが神戸の一等地にこぞって家や事務所を構えたのです。立派な石造りの建物がいまでも残っています。
いまではそれらの土地は、日本の銀行になった後にアパレルショップになったりして、基本的に日本人のものになりました。が、かつてはある意味、神戸の一等地はすべて外国人のもの、少なくとも外国人が占有していたといえるのではないでしょうか。
立派な帽子とトレンチコートを来て闊歩する欧米人と、野良着の日本人、みたいな極端に言えばそういう構図です。
それがいつしか、日本は経済大国になり、物価も跳ね上がり、まあある意味、経済格差を利用して日本に快適に住むということができなくなったからか、外国人は去り、日本人が取って代わるようになった(とぼくは思っています。事実検証はしていません)

まあそんな歴史の一部を、ここバリ島でもかいま見ることができるような気がしています。
バリ島のいわゆる一等地は、外国資本が完全におさえて、観光地として花開かせており、バリの現地人は内陸部のごみごみとした「都会」にぎゅうぎゅうと住んでいます。(という風に見える)
そんなことでいいのか、という気もしてきます。
自分の国で、自分たちより外国人のほうがいい場所に住んでいる。広大なエリアを占拠されている。

しかし、これは一面的な見方でしかありません。
なにも外国資本は軍事力を背景に脅し取っていったわけではありません。少なくとも現代ではそうです。
お金で買っているのです。そして、そのお金でバリ人の地主達は一生働かなくても食って行けるような利得を得ているのです。バリ人も潤っているのです。(一部の、でしょうが)

まあ、そんなことをつらつら書きましたが、本題はここからなのですw

そうはいっても未来を描かなければいけません。やってられません。

そんなときに、最近よく読んでいる内田樹のブログから、宇沢弘文という80歳をこす経済学者のことを知りました。彼が提唱しているのが「社会的共通資本」という考え方、ビジョンです。

実はまだ情報を集め始めたばかりで、何もいえないのですが、集めたところでたいしたことは言えないのですが、人間の欲望を冷静に見つめた上での、リーズナブルな社会制度、というものを設計していかなければならない、と思っているのです。人間の富への欲望を過小評価した社会主義という実験はどうやら失敗に終わりました。人間の富への欲望を全肯定するような昨今の資本主義もどうやら行き詰まりが確定したようです。

イデオロギーというよりは、もっと自然な、人間理解に基づいたいくつかの基本合意事項を持ちたい。

おっと、なにやら言葉遣いまで怪しくなってきたようです。
考え慣れないことを考えるている証拠でしょうか。とりあえず、突然ですが、今日はここまで。

3 件のコメント:

マツダナオキ さんのコメント...

この写真、ビルの上に船がある?

hatomaria さんのコメント...

最近のタカさんは大志を抱いているようで頼もしいです。
タカさんの実験が成就すること願ってやみません。

Unknown さんのコメント...

そうそう、シンガポールの有名なスポットです。
ほんとに船がビルの上にあるんだよ。


大志は抱いてないです。でも実験は続きます。