10/11/2012

あっけなさ

バンコク2週間。昨日、ぼくをバンコクに誘い、ともに10日ほど過ごした友人が日本に帰っていった。彼にはいろいろ世話になった。感謝。

ところで、ほんとにどういうことなのか?と思っていることがある。それは、自分のあっけなさだ。というのは、ブログを読んでくれている人は知っているにちがいないが、ぼくがバンコク行きを決めたのはバンコクに発つ2週間ほど前だ。それまではまだバリ島にいるつもりで、9月末にシンガポールあたりで6ヶ月のビザを再取得しようと思っていたのだ。

ところが、くだんの友人が10月初頭に日本からバンコクに来るというので、では合流しようかな?という感じになってきたのだ。まだその時点では、バンコク行きの飛行機の値段をみて、ちっ一万円プラスか、どうしようかなあ。。などと迷っていた。(なにせくだんの彼とは数ヶ月前にバリ島で会っている。慌てて会う事もないのである)

それよりお金をセーブしたかった。とはいえ、なんとなく、くだんの彼とSkypeチャットなどしているうちに、じゃあバンコク行くよ、ということに決まる。そして、くだんの彼から、どうせならバリ島のアパート引き払ってもいいんじゃない?と言われる。言われた当初は、バカなことを、と言い返したのを覚えている。まだサーフィンしたいし、バンコクにそんな長くいるつもりもないし、せいぜい長くて2種間、だな。と。

しかし、なんとなく、ノマドの本義と言うか、スーツケース1つで移動できなくなったら本末転倒、みたいな気持ちになってきたり、くだんの友達から、どう見ても君はバリ島に飽きているんじゃないか?と言われたりで、すったもんだしているうちに、バリのアパートを引き払うことになってしまったのだ。そして気がつけばバンコクにいる。先日アパートも決まり、その前にコワーキングオフィスも決まってすっかり落ち着く体勢が整ってしまった。(長期滞在ビザの所得だけが心配なのだが)

すると不思議なもので、バリ島のことは遠い記憶になっていき、さてバンコクでどうサバイバルしようか、という方向に頭脳が回り出すのだ。つい2週間前までは、頭の中の半分は「サーフィンうまくなりたい」が占めていたというのに。

すると昨日、以前バリ島で会った沖縄在住の友人が、11月にバリ島行くよ!とのメールが入った。ぼくは、今バンコクにいるからまた今度ね!みたいな返信をした。すると友人から、なんて冷たいことを言うんだ、みたいなメールが帰ってきた。
あれ、ごめんなさい、と思う。たしかに、やったー!じゃあ一緒にサーフィンしようね!と言ってもいいはずなのだ。でも僕の頭はもう海から陸に上がってしまったのだ。(もちろんバンコクに着いたばかりの今だからかもしれないが)

 でもここバンコクにいると、潮の匂いがしない。サーフボードを見かけない。そうなると、あれほどはまっていたサーフィンのことを思い出さなくなっている自分がいるのです。

そして、あれほど好きだった短パンをはかなくなって、今では長ズボンをはいています。それはバンコクではみんな長ズボンをはいているからです。気温はこっちのが暑いくらいなんですが。郷に入れば、というやつです。

あっけないものですね。自分の本性だと思っていたことや、合理的結論でやっていると思っていたことが、環境が変わるとあっさり変わったりする。

もちろん、環境を変えても変わっていかないこともあるでしょう。今回の場合は仕事ですね。仕事は変わってない。もちろんそれは仕事を変えていないからですが。

何が言いたいかというと、よくわからないのですが、あ、そうだ、バンコクに来る前はあれほどバンコクに来るのを渋っていた自分に、なんで?と今は思う。なんであれほど嫌がってた?と。
でも、逆に、バンコク行きを渋ってる時の自分は、バンコクに移動せよ、と執拗に言ってくる友人に、はあ?なんでそんなことせなあかんの?と怒りすら感じていたのを覚えているのです。

でも来てよかった。

これはバリ島よりバンコクがいい、ということではない。バリ島はバリ島で最高の場所です。あの青空もバリ人たちもさわやかな風も、すばらしいサーフィンブレイクもぼくは大好きです。

でも、来て良かった。それは単純に未知の場所にこれてよかった、というのが半分。そして、バンコクには自分と同じようなフリーランサーがたくさんいて、いま一緒にオフィスをシェアできている、これは僕がバリ島で望んで望んで得られなかった環境なのです。それはあっと言う間に実現している。場所を移動しただけで。あんなに気をもんでも叶わなかった環境が飛行機一本乗っただけで手に入っちゃった。

もちろん運やタイミングもあります。このオフィスは今年の5月にオープンしたそうで、それ以前ならここに通えていないわけです。まかカフェめぐりの日々だったでしょう。それなら波乗りの出来るバリのほうがまし、だったかもしれません。

とにかく、今、思い描いていた環境を手に入れて、それがやっぱり調子いいのです。仕事がやりやすいんです。その代償にバリの友達に会えなくなったし、波乗りができなくなりました。だから完璧ではありえません。きっと波が恋しくなるでしょう。

えっと、つまり、とりあえず行ってみるとあっけなく感想が変わったりする、といういいかげんな自分を改めて見るとともに、(いいかげんというより、行く前にネガティブに考え過ぎなのかも) とりま迷ったら行ってみるのがやっぱいいんだな、ということを記しておこうということです。

そうだ、行ったら戻れない、などと考えるとおっくうになる。行ってだめならまだ戻ればいい、そう考えたから移動できたのかもしれません。なにせバンコクに移動する時、くだんの僕をバンコクに誘った友人に、拠点はあくまでバリ島だからね、そういうことでいいよね、と念を押したりしていたのです。何の意味もない念です。ただ自分にそう言い聞かせることで、アパートを引き払い、またスーツケース1つになることができたのです。

そう、なにがうれしいって、またスーツケース1つになれたことがジワジワうれしいのです。 それはなぜでしょうか。どこへでも行ける、そう思うだけでうれしいのかもしれません。と同時に、どこにも根を下ろしていない、という不確かさもあります。それはそこはかとない不安感とさみしさと、なにか間違ったことをしている気持ちとなってふわーーとやってくることがあります。

そんな万国編がスタートしています。




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