10/24/2012

メコン川

そうだ、もっと旅のこと書いとこう。さっきメコン川の夕陽を見ました。

それはやっぱりよかったです。

メコン川はひと言でいうと、NHKでドキュメンタリーを撮りたくなる川です。

適度な広さの川に、ゆっったりと水が流れています。木でできた細長い船に、陣笠をかぶった漁師がこれまたゆっくりと漁をしています。すべてが土色のバリエーションで描けるようなプチ雄大な光景でした。

あーーと思う。メコンを眺めながら思うことは、ああ、やっぱり人間は川の側で暮らしてきたんだなあ。ということ。ずっとずっと昔から川の側に住み着いて暮らしてきたのです。ここラオスは、まだその記憶がそのまま残ってる気がします。まだNHKのドキュメンタリーに耐えうる情景と雰囲気が残っているのです。

町ゆく人たちもけっこう素敵です。田舎の人が良過ぎる人たち、そんな人たちがぞろぞろ歩いたり車を運転してると思ってくれればはずさないでしょう。どんな感じかというと、割と交通量が多い道路でも、ぼくは悠然と自転車に乗っていられました。それも車と同じ気持ちになって、車道のど真ん中走ったり、交差点を横切ったりしても誰も起りません。ただふっと止まって待ってくれるのです。

若い人たちは、学生たちは白い学生服がまぶしいです。昔の青春映画の主人公に大抜擢されそうな、目元が涼しい女学生たちが幾人も歩いていきます。涼しいなあ。笑顔もこぼれています。目元がやさしいなあ。

なんか、とにかく、人から怒られたり、こっちがムッとしたりということが極端に少ない街な気がします。ここラオスの一応首都、ビエンチャンです。

なんだかよくわからないけど、けっこういい場所じゃん、って感じです。とくに何もないんですが、ほんとに。

でもメコン川沿いは、毎晩夜店が出て、田舎の花火大会の日の帰り道みたいな状況になっています。ラオッ子たちがそぞろ歩いています。

大人とこどもが一緒にいます。三丁目の夕陽みたいな感じなのかなあ。まあいいところばかり目につけてもしようがないんですけどね。負の面だってあるでしょう、まず、すぐにでも退屈しそうではあります。元気な若者は飛び出していくのかもしれません。でも、昨日、鼻緒が切れてしまったサンダルを買い直しに夜店を散策していたら、びっくりするくらいかわいい女の子が店番をしていました。なんというか、日本にいたら、すぐ芸能事務所に履歴書送らなくちゃいけないレベルと言えばわかるでしょうか。 年の頃は20歳くらいかなあ。そんな子がひとりで夜店やってましたよ、サンダル並べて。ああ、なんか油断してていい街だね。そして、その子がかわいかったからでしょうか、いや、たぶんちがいますが、ぼくは300円くらいの買い物をするのに、3千円くらいのタイバーツをいきなり渡してしまいました。初めていく他の国ならぼくはそんなことはしません。というのは、まだおつりが何円くれば正しいのか把握していないのです。つまりラオスの通過、キップにまだなじんでないので、というか為替レートもまだ知らなかった、ので、おつりをもらっても、それが正しいのかぼったくられたのかわからないのが昨日だったのです。でも、いいや、と思って渡しました。女の子は、うーんと困った顔をしていろいろ悩みながらおつりを用意してくれました。ちょっとむっとしてたかもしれません。申し訳ない、細かいのがなくて。。まあ、何がいいたいかというと、きっとだまされないだろう、と思える国なんです。だから食堂でもどこでも、店員に紙幣を抜いてもらっています。だますような眼をしていないのです。でも結構お金減りが早いからもしかすると、、、いえいえ、そんなことはありません。

昨日などは、呼び止められて入った観光客向けの店で、薦められるままに注文して、辛くするかと言われて、少しだけ辛く、と答えて待っていたところ、激辛の料理がでてきて、どうがんばっても5分の1くらいしか食べられず、もっぱらお米だけを食べて帰ろうとしたところ(だってもう舌が割れそうだった)、店員が、辛すぎたの?と言って、しきりにあやまり、別にいいというのにディスカウントしてくれました。今度は辛くしないから、と言って。

まあ、いいとこばかり言ってる気もしますが、今日なども道に迷って地図をみていたら、気の良さそうな兄ちゃんがどこ行きたいの?と聞いてきて、タイ大使館だ、と言うと、地図を眺め回したあと、だいぶ自信なさそうに、あっちのほう、と教えてくれました。まあだいたいあってましたが、あとで見たら彼らは警察官でした。交通整理とかしてました。警察がこんなに気さくな国ってめずらしいですね。普通雰囲気だけでわかっちゃうけど、わからなかった。たしかに制服来てるな、という感じで。

まあ、そんなんがラオスの第一印象です。










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