10/24/2012

日本をもっと豊かに

日本をもっと豊かにしたいと思った。

このまえ、横井小楠の本を借りて読んでいた。
横井小楠とは幕末の志士に大きな影響を与えた熊本出身の思想家だ。

横井小楠いわく、豊かになるとは、人々に生活物資がゆきわたり、人々の暮らしが豊かになることだ、という。決して藩の財布に貨幣が貯蔵されることではないと言っている。まあ当たり前の話である。そのために、藩は住民に無利子でお金を貸し、産業振興につとめ、産物も藩が適正価格で買い取るがよかろう、と言っている。そして藩から外国にそれを売って利益をあがえればよかろう、と言っている。そういうのが経済政策だという。


まあそれはそれとして。
昨日、もったいないなあ、と思うことがあった。
昨日、タイとラオスの国境を越えるとき。 ポルトガル出身の旅人と知り合いになった。7ヶ月かけてもう何カ国も旅してきたという。数ヶ月後には日本にも寄りたいという。でもたぶん少しの間しか滞在できないだろう、とさみしげに言う。物価が高いからね、と。

あーもったいないなあ、と思う。せっかくユーラシア大陸のはじっこ、ポルトガルから日本へ来てくれるのである。日本に立ち寄ってみたいと思ってくれているのである、日本を気に入るかもしれない。でも、物価が高くていられないのだ。

外国人からしたら、まず宿泊費が高い。交通費が高い。お金が湯水のようにとんでいくからゆっくり観光もできないだろう。別にヨーロッパやアメリカに比べて高いとは思わない。ヨーロッパも宿は高かった。欧州エクスプレスも高くて乗れなかった。だから比較の話じゃない。実現可能かどうかもおいておく。ただ、もっと滞在費、交通費を安くして外国人が来やすい場所になればいいのに、と素朴に思う。ただでさえ島国で、高い航空チケートを買って来てくれるのだから。

つまり、こういうことだ。日本はまだ豊かさの限界を超えてなんかいない。ぜんぜん豊か過ぎたりはしないということだ。よく、物質的に豊かになり過ぎたがゆえに、精神的に貧しくなったなどと言われるが、まったく間違ってると思う。物質的な豊かさもまだまだ足りないのだ。それもただ足りないんじゃない。そのポテンシャルに対して実現されている豊かさが少な過ぎる気がするのだ。

もっといけるんじゃないか。だって思わないか、経済で世界2位とか3位の国で、人が豊かに暮らしていない。住居ひとつをとってもその狭さに外国人は驚くし、労働時間だって長い。もっと豊かになれるはずなのだ。

もっと豊かに。それはつまり、もっと居住費が安く、交通費、通信費が安く、食費が安い状態だ。もちろんクオリティーはそのままで。それが真の豊かさなんだと思う。クオリティーは高いけど、値段も高いよ、ではそれはまだ半分の豊かさだ。

もっと豊かに、もっと豊かになって、日本は夢の国だ、と言われたい。バケーションは毎年日本でのんびりするんだよ、と言われたい。それはあれだよ、日本の円が安くなって、外国人にとっては物価が安いパラダイスだけど、日本人にとっては海外旅行もできなくなった、では意味がない。そうではなく、ただ物価だけが下がる。そんなことは可能だろうか?それは経済原理に反するファンタジーなのだろうか。



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