ラオス3日目、しかしいい国だな〜とため息がもれる。
もちろん、いいとこしか目につかない段階かもしれない。
とにかく人がやさしい。人心が優しい、これがその国の一番の財産ではないだろうか。
ゆったりしている。車のクラクションなど誰も鳴らさない。ぼくが自転車で走ってて、よたってちょっと止まっちゃったりしても、すっと止まって待ってくれるだけなのだ。
決して相手から気軽に声をかけてくるわけではない。話しかけるまでは割とぶっきらぼうな顔をして見てくる。でも一声かけると、とたんに破顔する。ニコーっとゆっくり笑う。そして、僕は発見した。ラオスの女の人の中で、ある特殊な笑顔をする人たちがいるのだ。なんというか、小さい子を見つけたときみたいに、顔をゆっくりめに中央に寄せて、ふうっと優しく笑う。ふっと心を飛ばしてくる感じだ。これは、おれはもてているのかと思ったが、よく観察していると誰にでもそうしているようだ。いまオフィスにしているカフェの店員でもひとり、そんな笑顔をする女の子がいる。見ていると、もう習慣になっているのか、相手がその子を見ていなくても、注文を聞いた立ち去り際などに、ふうっと心を寄せてスマイルしていた。あれはいい。ドキッとする。色気があるんだなあ、なんか。
そういえば、タイでもそういう子が実はいた。たぶん、あれだ、同じ地域の出身なんじゃないかな。タイ東北部ということだ。こんな笑い方は他の国では見た事ないもんな。ラーオ族の特長かもしれない。
実は、男の子もこの笑い方をするんだ。かわいいんだなこれが。男なのに、ドキッとする。おい、かわいいな、おまえ。カフェの店員が5人いたら2人はそんな感じだ。そしてみんな背が小さくて、カフェのカウンターにわらわらとたまってキャピキャピ働いている。今日数えてみたらカウンターの中に12人がいた。多すぎだろう。でもみんな小さくて小学生や中学生みたい。中学生が恥ずかしそうにはしゃいでるみたいに仕事してる。なんかかわいい国民、それがラオスの印象だ。
ラオス、好きになったなあ。ラオスなんか、ビザの件がなかったら一生訪れてないかもしれない。一度も行きたいと思ったことないもん。でも来てよかった。こんないい国だと知らなかった。今回は仕事もあるからこれで帰るけど、次回はもっと田舎の方も言ってみたい。仏教国で托鉢が有名だそうだ。
なんか、タイやラオスを回っていると、ああ、日本も仏教国でよかったなあと思う。これは仏教の成せるワザなのかな。仏教を受け入れた民族の特長、ということかもしれないけど。なんだかんだいって、仏教国って良い国がおおい気がするよ。日本、タイ、ラオス、ミャンマー、スリランカ、チベット、ブータンかな。この仲間っていいよね。この仲間で楽しく生きていければいいんじゃないか、なんて思ったり。
もしかすると宗教ってすごく大きなものかもしれない。おれが思っていたよりずっと。
昨日、ラオスのお寺に行ってみた。かわいかった。お寺のまわりに小さなライオンいっぱい建ってるの。ちゃんと彩色されてるの。ライオンの色に。犬みたいなライオンが狛犬みたいにずらっと並んでるの。口を空けて。そしてなんか緑色の像が立ってるな、と思ってしげしげと見たら顔がオウムだった。オウムの騎士、みたいなのがお寺を守ってるの。ちゃんとオウム色に彩色されて。
お寺はぎんぎらぎん。金色。でもなんか威圧感は無い感じ。お坊さんもちょっとだらだらしてた。いや、普通にしてるだけなのかな。
かわいい国、ラオス。どうかこのままで。と思う。でも、それは身勝手な願望。でもなうべくどうかこのままで。
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