5/30/2012
シンガポール最終日
シンガポール最終日。
今日は近所のホーカーズ(大衆食堂)で福建麺というのを食べる。うまい。
しかし、シンガポールで気づいたことのひとつに、人々のルールを守る姿勢、礼儀ただしさ、があげられる。
たとえば昨日、地下鉄のチケットを買おうと列に並ぼうとしたら、インド系の女の子が走って来て、ぼくの前に割り込もうとした。すると、すぐにお母さんらしき人が、ちゃんと後ろに並びなさい、などと言って並び直させていた。インドを旅したぼくからすれば、インド人がルール守ってる!(差別的発言でごめん)と思っちゃったけど、よくみれば、みんなすげー成熟した市民の顔してる。ただ、人種がインド系というだけだ。
シンガポールの人口の7割以上は中国系だが、つまりは漢民族だと思われるが、ぼくは嫌な思いを1つもしなかった。つまり、ぼくの中でどこか中国人というのはいけすかない連中だ、みたいな観念が若干あったようなのだが、ここの中華系の人たちはすごく優しくて礼儀正しい。スマイルもある。100年前に本土から来た人々の子孫たちだ。中華系、インド系、マレー系というくくりより、シンガポール市民としてくくったほうがずっとしっくりくる感じだ。つまり、みんな「市民」の顔をしていた。
面白い感じだ。ここで食堂にいけば、中華料理がわんさかあって、みんな中国語はなしてて、でもお店はとってもクリーン、ルールを乱してる人は誰もいない。汚れたテーブルもすぐきれいに片付けてくれるし、ゴミを床に落とす人もいない。おつりを投げ返してくる店員もいない。中国旅行した人に聞いていた中国人のイメージとはずいぶん違う。
場所が人を規定するのだろうか。
しかしこのシンガポール、ちょっと前までは独裁国家だったという。刑罰も厳格で、数十年前まで思想統制も行われたとWikipediaかなんかに書いてあった。まあそのへんは日本も同じなんだけどね。どんどんかわっていくんだなあ。社会や常識というものは。
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