5/12/2012

雨が降っている

いま雨が降っています。乾期に入って久しぶりの本格的な雨です。

前回はちょっと殊勝なことを書いた。経済格差のこと。あれから、もっと前向きに考えてもいいんじゃないかって思ったりした。つまり、国間の経済格差を必ずしも悪というわけではなく、世界がうごめいていくひとつの諸相というだけの話かもしれないし、人類に何らかの学びをもたらす機会なのかもしれんないし、そもそも世界はそうなっている中で一個人のおれとしては、短い人生をせいいっぱい楽しみたいだけなのだから。世界経済はさながら実験中なのですから。あのシステムは失敗だったね、と世界規模での反省が生まれても何ら不思議はないのです。一国の単位で言えば、旧ソ連をはじめ、いくらでも失敗事例はあるのです。日本帝国だって失敗の一例でしょう。

まあいいや。そういう大きな話はそこそこで。いま雨が降って来たのです。
昨日はいつもいくポイント、クタのマクドナルド前がダンパーだったので、レギャンビーチのほうへ移動してサーフィンしてみた。(ダンパーとは、波がバシャーンと一気に崩れてしまうこと。波乗りしにくい)
レギャンの波はよかった。そこそこのうねりがばんばん入って来て人も少なかった。
もうまっすぐは滑れるようになったので、横にいく練習をする。でもどうしてもまっすぐいっちゃう。難しい。この、横に行く、というのがサーフィン初心者のひとつの壁になっていて、これを超えるとサーフィンやめられなくなる、上級者は口をそろえる。ぼくはこのバリで、この壁を越えてやろうと思っている。それまではバリにいる!という覚悟です。というか、乾期でクタの波がいい9月までにはなんとか。

そして、やはりそこそこのいい波に乗れると気分もよくなる。機嫌が波で左右されはじめた。さながら、阪神ファンのようだ。バリの後、どこへ行こう。いろいろなところへ滞在してみたいけど、波乗りができる場所につい限定しようとする自分がいる。しかし、それではあまりに限定されすぎる。

波乗りは、本当にありがとう。と思う。この究極のインドア派と友達に揶揄されてきたこのおれが、すっかりアウトドア派になっているからだ。もちろん、あいかわらずの出不精で、毎日同じ場所にしか行かない。それも涼しくなる夕方しかいかない。とてもアクティブなサーファーなどではない。でも、それでも、このおれが毎日外で運動しているという脅威。といってもまだ毎日やりだしたのはここ2ヶ月。いつ飽きるかわからないのだ俺だ。

だから、運動が苦手というひとには、サーフィンをおススメする。これは、前から言っているとおり、土手の芝生を段ボールに乗っかってすべる、あの快感であり、海とサーフィボードがあればできる。他のスポーツができなかったという人こそ、やってみてほしい。といいつつ、来年飽きているかもしれないのが俺だ。(こればっかり)

このまえ、ふと見かけたワルン(食堂)にご飯をたべにいったら、おかまがやってるワルンだった。どうも愛想がいいな、と思っていたらおかまだった。お客もおかまが集まっていた。おかまは世界共通、おしゃれで楽しげだ。お昼ご飯をたべにいったつもりが、気がつけば4時過ぎまでいてしまった。というのも、おれが帰ろうとすると、「あんた、どこ行くのよ!ここ座りなさいよ!」と言うのである。その希薄に飲み込まれて、乳首をつねられたり、顔をぷるぷるされたりに身を任せるしかなかったのである。

そして、おかまが年齢を聞いてきたから、ヒミツ、と言うと。んーっとおれの顔をじっくりじっくり観察して、1歳しかちがわない年齢を言い当てた!びっくり。ここまでジャストに当てられることは今までなかった。なんでわかった??と聞くと、目の下のしわでわかるわ、的なことを言っていた。わたしは年齢、ずばり当てられるのよ、ふん、みたいに言っていた。

そのおかま自体が年齢不詳、24、5歳かなと思っていたら、もうおかまバーで10年以上働いている的なことを言っていた。というか、おかま、おしゃれ。インドネシア人の私服はどうもダサイなと思っていたが、おかまは別。予算をかけずにきちんとおしゃれしている。そして楽しげ。この楽しげ、幸せ微笑みもれちゃう的な存在感は何なんだろうか。悩みがないはずはないのだが。。じっくりつきあってみたいと思った。

そして、あなたはゲイなの?と聞かれたので、「Not gay(ゲイじゃない)」と答えると、おかまは「Not Yet?(まだゲイじゃない)」とわざと聞き間違いをして、周りを爆笑させていた。あーギャグセンスも兼ね備えて、すごいな、このひとたち。

バリライフも8ヶ月目に入る。今一番行きたいところは、おかまバーなのである。

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