今日は、宿の主人と面白い話を話し込んでしまった。
知ってた?シンガポールでは選挙の投票は「義務」なんだよ。投票に行かないと罰金があるんだって。おれ、まさか投票が権利だけじゃなく義務の国があるなんて思わないから、最初何言われてるかわからなかった。
でもご主人いわく、投票が義務であるおかげで、政治家が腐敗しないのだ、ということです。つまり、お金で票を買うようなことが難しい。おれが日本なんかはもう政治家は汚職まみれだよ、と言うと、それは、企業と政治家が結託するからだろう、と言う。
企業が自分たちに有利になる法律をつくらせるために政治家に金をばらまく。票も金で買うようなマネをする。そうして汚職のネットワークができあがるのだ、と言う。
シンガポールでは国民全員が投票にいくので、企業のパワーは相対的に小さくなるという。買収もしきれるものではない。結果、国民にとてよい政策をやってくれるクリーンな政治家が当選するのだ、という。すべてはシステムなのだ、とご主人。
なんでも前の大統領か首相かなんかが、イギリスで法律を学んだとても賢い人で、制度設計をびっちりやったそうだ。そのおかげで、シンガポールは汚職も腐敗もほとんどなく、うまくいっているのだと言う。
へーーー。
とにかく、投票が義務である国があるということに、驚き。知らなかった。
それから、こんな会話もあった。
ぼく「日本は核武装したほうがいいと言う人もいるが、ご主人はどう思いますか?」
ご主人「それはアジア諸国が許さないだろう」
あ、そうか、アメリカとかその他の核保有国ばかり気にしてたけど、アジアが嫌がるんだ。
ご主人「アジア諸国は日本がまた好戦的になりアジアへ侵攻することを恐れるだろう」
さすがにそれはないよ〜と思うが、アジアから見れば、あり得る話なのだろう。
ぼく「しかしですね、日本人の中には中国を恐れている人も大勢います。中国対策として核の保有もいたしかたないという意見もある」
ご主人「中国が日本を攻めることはないだろう。歴史をみれば、中国が他の大陸や他の島国を襲った歴史はない。中国は中国大陸にしか歴史的に興味を示してない。何千年もの歴史でだ。」
たしかに。。そういえば中国が海を越えて戦争したという話は聞かないなあ。ヨーロッパに攻め込んだとか。モンゴル帝国はやったけどね。それにくらべれば、海を越えて他国を侵略した実績は日本の方があるということになる。しかもついこの間だ。日本は他国の領土に対して野心がある、そう見られていてもおかしくはないのだ。先の日清日露、太平洋戦争だけでなく、豊臣秀吉の時代にも朝鮮半島を獲りにいってるわけだからね。歴史的にみて、わりと領土的野心がある国、ということになるのかもしれない。
ご主人「中国が日本を占領するメリットがないだろう。日本に何か資源がありますか?」
ぼく「資源、ないっす」
そうかー。面白いね。こんな視点も、日本にいたときは聞いたときないな。中国が歴史的には海外へ侵攻していない、ということとかね。んー、おれはいろいろ認識間違えてるところあるんだろうな〜。もっと勉強したくなった今日でした。
1 件のコメント:
おもしろいね~。
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