1/19/2012

スタムダンク

昨日は風邪をひいたようで、一日寝込んでいました。
珍しく頭痛もする始末。
たぶんパソコンのやり過ぎでしょう。2日間でスタムダンクを読破したのがたたったようです。

しかし、今日はまあまあ復活です。
フリーランスになると、おちおち風邪もひいてられないですね。有給休暇なんてものはないからです。
以前なら風邪をひくと「あ、これで会社休めるかな」などという小学生みたいな気持ちになったものですが、今は「やべえ、1日で治さないと」という感じで、妙に慎重になります。本格的に治さないと、微熱でもあろうものなら翻訳という作業はかなり厳しくなってしまいます。頭がクリアじゃないときついっす。

というわけで、1日絶食と寝たきり作戦で無事復活です。

で、スラムダンク、読破しました。なにげに人生初読破です。
ラストは燃えましたね〜。
試合中に三井がここぞというときに3Pを決めたり、絶体絶命でルカワがスーパープレイをしたりすると、晴子がツイーと涙を流すのですが、あの気持ちわかりますね。全力を出し切ったあとにさらに限界を超えたところでのスーパープレイは、やっぱり感動せざるをえません。

もちろん桜木の連続リバウンドも涙がじんわりしますね。

以前、「鷹の目」のほうで、バレーボール部時代は楽しくなかった、他の部活を選べばよかった的なことを書きましたが、そんなどちらかと言えば灰色な部活時代の記憶の中にも、やはり燃えたという記憶はあるもので、そういうシーンが思い返されたりしました。

そういえば、高校最後の大会で、ぼくは一応レギュラーのポジションで予選大会を勝ち進み、これで勝てば本戦出場、負ければ引退という試合で、途中相手に押されて負けそうになったときにこう思ったのを覚えています。「いやだ、まだバレーをしたい」と。負けたくない、とか、勝ちたい、とか、全国大会へ進みたい、とか、そういうアグレッシブな気持ちはなかなか持てなかったぼくなのですが、「明日もバレーをしていたい」という気持ちだけは感じられたようです。そして、辛くもその試合に勝ち、数週間後の本大会出場の権利をもぎとったときに、「ああ、またバレーできる」とほっとしたのを覚えています。
とはいえやはり、全体としていい思い出ではないんですけどね。つまり、挫折の記憶のほうが多い。自分は情けない奴だ、という思いのほうが多かったのです。

いまでも悔しく思います。もっとがんばることはできなかったのか、と。もっと練習してもっと負けん気を出して、ぜったいうまくなるぞ!とか、チームをひっぱるプレイヤーになってやる!とか思う事がなんでできなかったのかな、って。人より1時間早く来て練習したり、休みの日にもトレーニングしたり、なんでそういう風に情熱を燃やせなかったのかな、って思いますね。

長い人生、夢にでるほどトラウマなのは、唯一このバレーボール時代のことなんです。
他にもいろいろつらいことはありましたが、夢にでるほどじゃない。ぼくのなかでは割と解消されているのです。ですが、この部活動時代のことは、何十年たった今でも解消されてないものがるようで、思い出すと苦い気持ちになるのです。

ものすごくおおげさに拡大解釈して言えば、今、ぼくがこうして右往左往しているのも、まだあの時代の仇をとってない、という思いがあるからかもしれません。

スラムダンクの登場人物たちのように、何かに一身に打ち込みたい、たぶんそれが「自分探し」の実態でしょう。まだ見つかったとは言えません。

そう、「自分探し」とはたぶん「本気探し」なのでしょう。本気になれることを探している、もしくは、本気のなり方を探している、ということだったような気がします。

残園ながら、ぼくはいまだに探しているのです。
もっとも「自分」を探してはいません。自分の中に何か「本当の自分」がある、とはちっとも思っていません。本気のなり方を探している、というのが最も近い気持ちかもしれません。
といいながら、本気にならなくてすみように必死に逃げ回っていたというのもまた事実なのです。

スラムダンク、罪なまんがです。

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