11/06/2011

アラックを飲むと眠れない

昨晩はアラックを飲んでしまった。
アラックとはバリの焼酎で、ヤシかなんかからできている、結構キツイお酒だ。

昨日、あとでアップするけど、またバリ人の友達アリーに誘われて、アリーのバンジャール(地域共同体)のセレモニーに参加した。
その帰りに、アリーの友達7人くらいと酒の回し飲みをしたのだ。
最初はビールから。こっちでは、コップをひとつだけもってきて、注ぎ、最初のひとりがグイッと飲み干し、また注いで次の人に回す。そうやって順番に回し飲みをしていくのだ。それがバリスタイルだそうだ。それを2時間くらいやってビール十数本が空いたところで、ぼくはほとんどもうマブ(酔っぱらい)になっていた。taka大丈夫か、とアリーに何度も聞かれる。

そして、ビールがなくなるとアラック登場。ぼくは飲まない!と宣言したのだが、一杯だけのんでしまった。


これが効いたのか、昨晩は一睡もできんかった。まえにアラックを飲んだ時もそうだった。
ベッドには入るのだが、寝てるんだが寝てないんだがという状態で朝までいってします。当然、寝た〜という感覚はゼロ。朝からくったりと疲れている。ぐったりじゃなく「くったり」くらいだけど。
どうもアラックとは相性がわるいようだ。まあ、体だけは休むことができたのでよしとしよう。今後はなるべく飲まないように気をつけよう。

それで、ここからがある意味本題である。
そんで、朝の6時、もう明るいし、しょうがないから起きて外に出た。
外はしとしと雨がふっていた。もう雨季に入っているのだ。
朝日がちょうど目の角度に差し込んできて少し痛い。
鳥がなく声をききながら、ああ、おれこんなところに今いるんだな、と改めて不思議なきもちになる。

そして、こう思った。
あと何回、まさかを重ねていけるだろう。

バリ島でこうして暮らしているなんて、過去のぼくからしたらまさかのことだ。そんなにすごいことだという意味ではなく、どうも想定外のことだという意味だ。同じ海外なら、ロサンゼルスあたりでビンビンに活動している、というのが10年ほど前の夢だった。
ところが、インドネシアでさしたる将来展望もなくただまったりしている。まさか。

よく、17歳の自分に会ったら、なんと言ってやりますか?という質問があるが、
 おれの場合は「ざまーミロ」になるだろうか。ざまーみろはないかw
17歳のおれに言ってやる、おまえなんかの想定通りには世の中いかないし、自分だっていかないよ、お前の想定を超えたところだよ、この世界もあんた自身も。おまえなんかが思ってるよりずっと難解で恐ろしい口がぱっくり空いてるところだよこの世界は。でもまあ生きてみる価値はあるのかもね。

なんつってまたかっこつけちゃったりして。
でもまあそれはいいとしても、思うのですよ。まさかを重ねるのが人生だって。
あといくつのまさかを通り抜けていけるのだろう。もちろん、そのまさかとは願わくば自分が成長、少なくとも脱皮していくことであってほしいものである。とか言って。

そのような朝なので、そのような朝の写真を載せておきます。

3 件のコメント:

でび さんのコメント...

伊藤さんが酔っ払って、結果、眠れなくなるの!?
すごいねー。

ばなな さんのコメント...

まさか、を語ってるくだり。
ちょっと格好いいなと思ってしまった。
あーあ、あーあ

Unknown さんのコメント...

そうなんだよ、まさかおれが酒を飲んで眠らないとはビックリ!でもこのあと朝から昼まで寝てしまった。アラックはぼくにとって興奮剤になっちゃうみたい。


かっこいいと思ってなにかワルイのかな?どんどん思って発言してください。