1/02/2013

新年散歩:ルンピニー公園など


あけましておめでとうございます。
この写真は、ルンピニー公園です。たぶんバンコクの中心部で一番大きな公園です。池があってあひるのボートなんかもあって、芝生もあって、きれいでいい感じの公園です。

元旦は、朝起きて、どこかへ出かけようと思い立つ。
普段、土日も仕事することが多いから、ぜんぜん観光していない。なのでかねてから気になっていた場所にいくことに。まずはルンピニー公園。

ジョギングのメッカらしい。さすがにお正月の昼間の2時、ジョギングする人はいませんでしたが、きれいな公園で、憩いの場所になっているようでした。

そして、「歩くバンコク」というガイドブックを開いて、次にどこ行こうかなと思っていたら、電車で4駅くらいでチャオプラヤー川まで行けるようなので、川を見に行くことに。

そのまえに冷房で一休みしようと、道路向かいにある商業ビルを目指します。ビル内をぐぐる回ってほてった体を冷やし、よしそろそろかな、ということでビルを出たときです。そこはビルの駐車場だったのですが、一陣のつむじ風が巻き起こり、コンビニ袋が一枚、ぐるぐるぐるっと風にあおられて舞い上がりました。

あれ、このシーンどこかで見たな、と思い出すと、あれは10年ほど前に見た映画「アメリカンビューティー」のワンシーンであることに気づく。映画の中で、日常、ほとんど感情を見せない男の子が、ビニール袋が風に舞う映像を一生懸命、撮影していて、どうしてこんなに撮るの?と聞かれで、「美しいから」と答える、そんな感じのシーンです。

あの映画は、アメリカの典型的な幸福で成功しているように見える家庭が、その実、嘘で塗りかためられたバーチャルライフであることを告発した映画だったように思います。

僕は、駐車場を舞うコンビニ袋を見つめながら、あの映画とは違う、と心のなかでつぶやきました。そして、静かな幸福感がこみあげてきました。

風に舞うコンビ二袋と、それを見つめる自分、そして、今から歩いて出て行く街、それらは僕のとってもはや地続きのものなのです。切り離された別の世界ではない。なくなっているんだ、という感触がやってきました。

そしてぼくは、その光景を映像におさめる必要性も感じず、コーヒーでも飲もう、と繁華街を目指してトラフィックな国道をスタスタと渡ったのでした。

コーヒーとサンドイッチのあとで、手紙を書くと約束した人への手紙などを書いたあとで、電車に乗って川を目指します。

乗ること15分、タクシーン駅をおりると、すぐチャオプラヤー川が広がっています。やはり川はいい。心がぱあーーっと開放されるのを味わいながら、このまま船に乗って行こうかな、と一瞬考えます。しかし、どうやら少し頭がふらふらしているようです。太陽にあたりすぎたのかもしれません。船はやめておこう、また今度にしよう、と思う。

ふと見渡すと、たくさんの外国人観光客が連れ立ってわいわいと船に乗り込んでいました。ああ、そうかホリデーなんだ。急な眠気が襲ってきます。さて、帰ろう。でも、せっかく知らない街に来たのだから、少し歩いて散策してみよう、と思い立つ。

とりあえず隣の駅まで歩こう。てこてこ歩いていく。正月だからかしまってるお店も多く、人通りも少ない。そういえば、隣の駅に知り合いが住んでいた。会えたら会いたいな。歩きながらメッセージを送ってみた。すると、なにやら賑やかな音楽が聞こえてきた。なんだかすごくいい音楽。誘われて入っていくと、そこはインドの寺院。たくさんの人が、額に赤い印をつけ、果物や花をお盆に乗せて、祭壇へ捧げているところだった。これがヒンデュー教の新年の祭り事なのか。中には中国系らしく人も何人かいた。中国系でヒンデュー教の人もいるのか。僕は隅のほうでじっと音楽を聴き人の流れを見ていた。

街歩きを再開すること、メッセージが返ってきた。あいにく、知り合いは他の場所にいるらしい。じゃあさっさと帰ろう、と最寄りの駅を目指して歩いたのだが、なかなかたどり着けず、しかたなくGoogleマップを見てみると、2駅ほどとばして歩いてしまっていたようだ。どうりで疲れた。

普段まったく観光しない自分、せっかくだからと「歩くバンコク」に載っていたお店に行ってみることに。迷いに迷ってたどりついたお店は、別のお店があった。というか見つけられなかった。

悔しくなって、どうしてもどこか話題のお店に行きたくなる。3駅ほど電車にのり、おいしいと話題のレストランに直行するも、今日は閉店。もうひとつの店を探しにいくも、閉店。正月だからね。がっかりして、やっぱおれ観光向いてないね、とすねていたら、オフィス友達から、今晩酒でも飲もう、とのメールが入る。

オッケーと返事をして家にたどり着いたら、急激に疲れを感じ、もう目が閉じてゆく。小一時間、眠気と格闘したあと、友達に、ごめん、今日は無理、明日にしよう、とのメールを放ち、そのまま寝てしまった。

というなんということもない元旦を過ごしていました。

今日2日から、初仕事です。早いでしょ。冬休みの宿題がたまっているのです。











0 件のコメント: