1/22/2013

都会の屋台で

仕事でタイに来ていた友達と、伊勢丹前の屋台でタイスキを食べた。なんかいい気分だった。日本で言うと、新宿、みたいな場所である。一番の繁華街の歩道に屋台がずらっと出ていて、タイ人たちがわらわらわらわらと食事をしている。楽しそうだ。ぼくらも混じって食べていた。

始めての屋台タイスキで、手順がわからずまごついていると、隣の席の若いカップルが、身振り手振りで教えてくれた。卵を先に割入れるのよ。そして、魚介は一気に投入する。野菜もがっつり入れて、フタをして待つのだ。

おいしかった。これから友達がきたら、これだな、と思う。

4月に帰る。なんとなくまだ時間があるのに、秒読み、みたいな気分になる。なんとなく、ただ移動している生活にも限界を感じ始めている。帰国したらいろんな人に会おう。

最近、少し気づいたこと。英語で面白い話ができない、ということ。これが以外にきいてる。どうしてもまじめな話になってします。なんというか、ズラしていくような、意外性のある笑い、みたいなものは、外国語ではとうてい表現できないのだ。

そうなると、だんだん面白い事が思いつかなくなってくる。ここで言う面白いことというのは、あくまで言葉遊び的な面白いことね。本格的に何かをする、という活動的な意味合いではない。

たまに日本人に会っても、すぐにはおもしろ回路が起動しない。なんだか、あれ、おれってこんな感じだったっけ?と自分で思っちゃったりしていた。

なんか不思議。外国は鬼門。思い返せば、外国にいてすごく楽しかったことってあまりない。短期の旅をのぞけば、いつもどちらかというと退屈だったり苦しい思いをしている。でも、また海外に出て来てしまう。どういうことなのか。

しかし、今年は、少し、ささやかな、野望が新たに生まれている。なにかまとまった仕事をしたいと考えている。久しぶりのプロジェクトだ。だが、まだ、アイデアは未定だ。

今、ひたすら本が読みたい。日本語の本だ。いつもAmazonで買おうか迷いながらも、日本に戻ってからまとめて読もう、と思い直したり。やっぱりいい情報は本になっているのだ。インターネットがいくら花盛りだとしても、読み応えのあるものは、インターネットで無料でただよっていたりはしないのだ。

なにも無料でくれとは言わない。しかし、一冊2千円の本を、取り寄せや自炊をするとさらにお値段アップしてしまう本を、好き放題に読んでいくとそれなりに家計に響くのだ。

300円くらいにならんものか。だったら読む速度以外の制約はなくなる。電子出版になれば、売価300円でも著者には従来並の印税が行くのではなかろうか?

図書館とは優れたシステムである。電子図書館などあれば最高中の最高だが、あらゆる出版社は倒産してしまうだろう。でも音楽ではすでに、定額制の音楽聞き放題サービスが、欧米で主流になりつつあるという。月に10ドルで、最新のヒット曲からすべて聞き放題だという。

本も似たような仕組みがあり得るのかもしれない。本が読み放題なら、月に10ドル、20ドル、の定額なんて屁みたいなものだ。それでずっと毎月払い続けるのだから、出版界にとって安定収入の道が開けるのではないか。でも音楽よりももっと膨大だからなあ本の世界は。

でも何か地殻変動は起きるだろう、本の世界でも。Kindleには期待できない予感がするが。。

本は「知」の世界などと言われるがそれは違う。本は遠くの人と出会うメディアなのだから。ある意味、出会い系なのだ。


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