12/27/2012
窓
これは、いま住んでいるアパートの階段の踊り場にある窓から外をみた風景です。なんか豪邸みたいなのが建っています。白い宮殿のようです。
昨日は、10時近くまでオフィスで仕事して、どうもまだできそうな気がしたので、近くの24時間空いているカフェに行ってみた。
すごいもので、白い学生服を着た学生たちがたくさん勉強しにきている。みんな教科書とノートを開いて何かやっている。1時とか結構遅くまでやってた。
そこで、なんとか電源も確保、WiFiはないのだが、iPhoneのデザリンでしのぐ。iPhone便利だね!で、仕事を始める前に、さっき渡されたクリスマスプレゼント(クジ引き交換用)をさっそく開く。ちいさいノートとキーホルダーが出てきた。かわいい。なかなかセンスがいいね。そして、小さな手紙がついていた。というか、付箋に何か細々書いてある。
なになに、本当は僕にマクラを買ってくれようとしたらしい。でも、目を付けておいた枕をいざ買いにいくと、お店ごとなくなっていたとのこと。なぜ枕かというと、あなたはいつも寝ているから、と書いてある。そうです。このバンコクでもぼくはいるでも寝てるキャラを早々と確立しているのです。
まあ普通に毎日軽く昼寝をするだけなんだけどね。そういうスペースもあるから。僕は家では眠れなくても外ではよく眠れるのです。まったくどういうことでしょう。いじわるなボディーです。
まあ、そんなこともあり、ちょっと心も温まったので、仕事を続けてみました。まあ2時間くらいできたかな。そして家に帰ってなんだか眠くなっているので、今日こそは寝れると思ってバチっと電気を消してみたのですが、小一時間もすると目が冴え冴えになったので、動画でも見ることに。本当はこれがいけないんだろうけど、意志が弱いわたしです。
そして、やっぱり朝方に寝て、午後に起きました。ブルーな気分になりました。
そして、てくてく歩いていって、最近見つけたサンドイッチ屋さんに入る。実はここ、この前サンドイッチを注文したら面倒だなあという顔をされたので、ちょっと足が遠のいていたのですが、気を取り直して行ってみた。すると、今日はニコニコ迎えてくれて、いつものでいいの?と聞いてくれた。イエスと答えて席に座る。今日は機嫌がいいのか、それとも前回別に面倒がっていないのか、僕は往々にして取り越し苦労が多い気がする。
相手のちょっとした挙動で、あ、おれは煙たがられた、と思ってしまうのだ。嫌われたと思うことは滅多にないのだが、煙たがられることはいつも心配している俺だ。なぜなのかはわからない。いまそう書いていたら、小学生のときのことをぽつんと思い出した。
小学生のとき、ぼくは好きな男の子がいた。それは、まあ小学生なので、普通に友達として好きということと、どこかそれ以上の感情もあった気もする。女の子を好きになるようなドキドキする感じとは決定的に違うのだが、なにかすぐ触れたくなる感じ、かわいいから顔をなでたくなる感じ、そういう感じはあった気がする。
で、毎日のようにかまい倒していて、親友みたいになっていて、僕もしっかり親友だと思い込んでいたのだが、ある日、彼から発せられたことばにあぜんとしてします。「◎◎君はくどい」と言われたのだ。
◎◎君と書いたのは、当時僕が友達からなんと呼ばれていたか思い出せないためだ。いくつかのあだ名があった気がする。
そのとき、あ、こいつは本当はいやがっていたのか、と目が覚めるような気持ちになったのを覚えてる。てっきり喜んでいると思っていた。でも、うざがっていたのだ。
もちろん、今ならわかる。普通の反応だろう。それほど僕はうざいほどに触ったり、いじったり、からかったり、あくまでいじめてはいないと思うけど、とにかく面倒くさい奴だったことは確かだろう。
それからそうなったというわけではないと思うが、もしかすると誰の中にもある感情なのかもしれないが、相手の顔色をうかがうような態度が僕の中にしっかりと根付いている。
で、サンドイッチ屋さんが、機嫌良く注文を聞いてくれて、ぼくはiPhoneをいじりながら待っていた。4、5人のタイ人がどやどやっと入ってきた。ワイワイと楽しそうにおしゃべりしている。と、その中のひとりが、唐突にぼくの前に立った。?と見上げると、女の子がこっちを見ている。なに?と言おうとしたさなか、彼女の手にコーヒーカップが握られていた。コーヒーを持ってきてくれたのだ。店員だったのか。。焦るじゃんか。
あとで聞くと、店員ではなく、店長の親戚だという。日本語が話せるといるので、こんにちは、と言うと、照れたようにあっちへ行ってしまった。
そして、クリスマスなのに日本に帰らないのか?と聞かれる。僕は、帰らないと答える。すると、日本が嫌いなのか?と聞く。そうだ、と答えると、びっくりしていた。いやいや冗談だよ、と言って、単純に外国に住んでみたいからここに来たんだよ、と言う。そうですか、とちょっと納得していた。向こうの座席の下の座り込んでいる、むかし流行った黒人のなんとか坊やみたいな小さな男の子が、ほにゅうびんを握ってじっと僕を見つめていた。
さっきの親戚の女の子がなにか言いながら近づいてきた。プリングルスみたいなお菓子の筒を差し出している。くれると言うのか。では、ということでちょうだいする。中身はひまわりの種だった!おー、これぞまさに所変われば品変わるだね。
そんなこんなでサンドイッチ屋をあとにして、いまオフィスに到着。今日も遅いおそいスタートだ。でもいいや、また深夜のカフェにいけばいいんだから。
どうでしょう、これが僕の典型的な一日です。代わり映えがしませんね。こんなものです。そして、とりとめもなく書いているから長いですね。がんばって読んでくれなくていいですよ、仕事にとりかかる前に筆をすべらせておこうというウォーミングアップをしているだけなのですから。
人生とは不思議なもので、そう、よく病は気からとか、なんとかも気の持ちよう、とか言いますが、まったくその通りで、その人の基本的な性格や、性向みたいなもので、人生はどんどん形作られてしまいます。それは他人を見てればわかりますよね。自分で勝手に被害者妄想にとらえていつも怒っている人がいるかと思えば、なんとなくいつも明るくてアクティブに動き回っている人もいます。同じ条件が降ってきても、両者はちがう体験をするでしょう。
そんなことはわかっているのですが、では今日からすべてをポジティブにとらえ、何事にも臆せず、どんどんやりたいことをやっていく、みたいになれないものです。気持ちの切り替えも半日もてばいいほうで、一晩寝たら元通りです。まったく。
とはいえ、細かい軌道修正は必要で、勝手な思い込みを1つでも減らすことが大事になってきます。たとえばサンドイッチ屋がぼくを煙たがっているかと思えば、実際はそうでもなさそうだったり。それはコミュニケーションをとってみて始めてわかること。しかし、ここでも罠が待っていて、ぼくがあまりに強く思い込んでいると、サンドイッチ屋はぼくを嫌いにちがいない、と決め込んでお店にいけば、つまり、かなりのしかめっ面でお店に顔を出すことになるのでしょうが、そうすれば、店員も思わず身構えるわけで、その顔もしかめっ面になるでしょう。すると僕は、ほら、やっぱりこの店員はぼくを嫌いなんだ、という解釈が生まれ、それは顔を見れば火を見るより明らかで、事実にしか見えないことでしょう。
そういうふうに、思い込みが真実にまで昇華してしまうことだってあるのです。その人のなかで勝手に、ですが。そういうことをどうすれば回避できると思いますか?
これは本当に人生にひびく大問題なのですが、一発解消ということがなかなかできないやっかいな問題なのです。
まあいいのです、それはたぶん昨日ネットでトーク番組を見ていて、ぼくイケメン!の狩野英孝が出ていて、ほとんど天然で、自己肯定感がすごいのを見て、つまり、自分をほめてくれることばを全部真に受けて、自分をけなす言葉をぜんぶはねのけていく様をみて、ああ、こういう風に生きられればずいぶん楽だろうに、と思って、感慨にふけっていただけなのです。
さて、仕事の時間です。
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