「Always 三丁目の夕日」を見ました。
タイ人の友達が、絶賛してたので彼に借りてみた。いままで、毛嫌いして見てなかった。だって、昔はよかった、みたいなのってつまんないよね。きれいごとうそっぱち映画見たってしょうがないよ、って。
で、見た感想は。。泣けました。なかなかいい。続編も見たい。
とはいえ、やっぱり、きれいごと映画だな、って思うけどね。ぜったいあんなじゃなかったと思う。でも、あれは未来の思い出なんだなって。かつて一度も実現したことのない、暖かい世の中。もしくは、記憶の中で美しくなった子ども時代の思い出。かな。
実際のところはわからないけど。その時代を生きていないから。
でも、続編も見たいな。
集団就職で青森から出て来る女の子がやっぱいいよね。
金の卵の時代かな。あれはもうちょっと後かな。
東北の高校を卒業する17歳の女の子が、学校で一枚の求人票を見ている。東京で住み込みの仕事があるという。この仕事なら資格も取れるかもしれない。そして、独り立ちできるかもしれない。東京でひとりで生きていけるようになるかもしれない。
今のようにインターネットなどない時代。テレビさえない時代。行ったこともない東京は、どれほど遠かったことだろうか。
求人票を握りしめて、係のところへ行く。私、ここに応募します。17歳がそういうことをする時代があった。
今日、朝、オフィスに行く前にコーヒーを買った。コーヒーを待つ間、外を見ると、ガラスごしに風が吹いているの見えた。木々が揺れていた。それを見て、なんだかほっとしている。なぜだろう? 世の中に風がなくなればどうなるのだろう? などと思う。
17歳が旅立ちを決めたときには、必ず、風が吹いていたはずだ。それは、いつも通学の途中で通りすぎる漁港だったはずだ。海を向いていたはずだ。風は髪をたなびかせたはずで、スカーフを顔のあたりまで巻き上げたかもしれない。
いつも、何かを決めるときには、風が吹いている。
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