8/30/2012

千代田区図書館

最近、ここ一週間ほど、なぜか千代田区図書館へ通った日々のことがフラッシュバックする。なので、ちょっと書いてみることにする。

あれは、いつごろだろう、たぶん3、4年前、ぼくは新富町の友人宅に居候しながら、明日を憂えて暮らしていた。仕事をしていなかった時期だ。しかし、ただ何もしないというほど苦痛なことはなく、ぼくは何かリズムを欲していたのだろう、いつしか千代田区図書館へパソコンを持って通うようになった。
千代田区図書館はたぶん東京で一番仕事をしやすい図書館だ。まず、図書館が表立ってそれをサポートしてくている。朝起きて、開館の10時?に遅れないように自転車で向かう。30分もすれば席がうまってしまうのだ。自習席みたいな席が100席くらいあって、パソコンのための電源とインターネットもついている。ここはビルの上のほう9階とかにあって眺めもよく静かでとても快適なのだ。階段をひとつ登れば食堂もある。ぼくはある時期、毎日のようにここへ通って朝から閉館までいたものだ。閉館もしゃれたもので、お勤めする人が仕事帰りでも利用できるようにたしか平日は夜の10時まで空いていたと思う。素晴らしい。本当に見上げたと思う。さらに千代田区住民以外でも誰でも利用可能なのだ。その昔、神戸引きこもり時代に、神戸の三宮図書館にいって本を借りようとしたら、「ここは神戸市の図書館ですので神戸市民以外はご利用いただけません」としたり顔で言われたときの落胆を思い出す。神戸市よ、千代田区を見習ってほしい。神戸市の税金で運営されてるからって神戸市民に限定するなんてあまりに了見が狭いじゃないか。図書館なんか市民以外に開放したって大丈夫でしょう? 千代田区図書館を主導する人たちはほんとうに先進的でセンスがある人たちだと思いましたよ。

で、そんなバグースな千代田区図書館に通ったなあ。窓からは皇居のお堀が見えたなあ。なんかしゃぼん玉を吹き出しながら街のお知らせをして回るおかしな車が置いてあったなあ。などということを思い出す。近くにある靖国神社もいったなあ。

まあ、この記事のメインの目的のひとつは、仕事ができる図書館がないかと探してる人がいたら、千代田区図書館を一押しします!ということです。ほんとうにいい図書館です。
なんせいまホームページを見てみると、こんなフレーズが踊っています。

「あなたのセカンドオフィスに。もうひとつの書斎に。平日夜10時までご利用いただける、いままでにない"図書館"です。 」

もうこれですから。ほかの図書館とはちがうはずです。かっこいいー。センスあるなあ。


そしてなんかこの記憶の泡がぷつぷつと湧いてくるそのわけはなんだろう。
まあとくに理由はないか、今の状況はこの頃の感じに似ているのか、そんなところでしょう。あの頃は、とっても心細くて孤独だったがなんとなく味わいがあったなあ。なんだろう。もう戻りたくはないけど。


ああ、寅さんが見たい気分だよ。

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