先日、ついに念願の沖縄でのサーフィンに行ってきました。台風が近づいて波がたってきたのです。沖縄では恐れ嫌われている台風ですが、サーファーにとっては恩恵をもたらす風でもあります。
沖縄在住の友人たちにシークレットっぽい場所に案内してもらい、ゲットイン。果たして一年ぶりの波乗りは。。。
案の定、パドリングができない。。10かきくらいで腕がぱんぱんになってしまいます。沖へとぐんぐんパドリングしていく友人達にかなり置いてきぼりになりました。ボディボーの女の子たちが憐れみの眼でみているのがつからったです。
しかし、かなり遅れてようやく追いつくと、もうみんな波をつかまえて波乗りを楽しんでいました。先客を含め、10人ほどでポイントをシェアします。みんな笑顔で気持ち良い人たちでした。僕はといえば、波にのるどころか、カレントに流されるのを必死で元にもどるだけで、ぜんぜん波乗りの余裕がありません。あーでも、どこか満足。こうしてボードの上に腹ばいになって波を待っているだけで、すこし幸せな気分です。またこうして波乗りできてる。
そして、一時間も過ぎたでしょうか、セットの波が2,3個続き、みんながひと通り波に乗っていったころ、忘れたようにもうひとつ波がやってきました。これだ!ぼくは必死でパドリング、あっという間に波に追いつかれましたが、気がつくと、ボードの上に立っていました。
あれ、立ってるぞ!おもわず両手をあげて声をあげてしまいました。友達がこっちに気づいて、グッドサインを出してくれます。あー立てたんだなーっと、しみじみ喜びを感じる時間を、波は与えてくれました。かなりのロングライドとなりました。
僕は嬉しかったのです。波乗りが僕を覚えてくれた、そんな気がしました。一年ぶりなのに、一発で立てた。この波に乗る、と心で決めてからはあとは体が勝手に動いたのです。もちろん考える暇などないのがサーフィンです。体が勝手にベストなタイミングでパドリングを開始、ベストなタイミングで立ってくれたのです。ああ、覚えていたんだね、ありがとう。自分の体が誇らしく、波乗りの神様にやさしくされた気がしました。
その日は結局、その一本だけ。でも大満足。爽快な気分で帰途につきました。友人達に感謝です。
また同じ友人たちに連れていってもらった、真栄田岬のシュノーケリング、青の洞窟までのぷち旅行も、すごく楽しかった。崖っぷちの階段を降りれば、そこはもう水族館でありました。カラフルな魚たちがいっぱいいました。それに負けないくらい、スキューバのお客さんもいたけどね。でも、予想外に本格的なシュノーケリングができて、ぼくはうれしかったです。船でいくダイビングは今回は面倒で行きたくないな、って思ってたから。
そして今、よる10時、嘉手納基地ちかくのマクドナルド。満席です。老若男女です。都会と田舎。そんなことを考えました。沖縄は、ざっくり言えば田舎です。都会ではありません。だから、どんどん人に出会っていったり、コアな欲求をみたしてくれる娯楽もありません。仕事的なものがどんどん展開しそうな予感もありません。つまり、チャンスや出会いが転がっている感じはありません。
それが物足りないと思うのですが、海があって、広い空がどこからでもいつも見えています。そのことが気持ちを広くするのは間違いありません。入ろうと思えば毎日海に入れる環境も、やはり心身の健康にはいいことです。
沖縄では、近所づきあいが残っているようで、都会とはちがって、みんな顔見知りのしがらみ社会を生きることになるのでしょう。それは面倒くささや窮屈さにつながりますが、いつも知ってる人に声をかけられるという安心感にもつながります。とくに子どもたちがとっても近くにいます。沖縄にきて、子どもと遊ぶ機会が多かった気がします。そういうのも心身の健康にいいと思われます。
でも、と思います。でも僕はやっぱりもう一度都会の戻るでしょう。たぶんバンコク、そうでなければ台北、日本の都会かもしれません。でも、と思います。でもまたしばらくしたら海が恋しくなって、沖縄や、バリ島やに行くでしょう。実際、そんな風に動いてきています。
そんなどっちつかずな状態を、なんでだろう?どっちかにすればいいのに、と他人ごとのように眺め、困ったな、と思っているのですが、もしかすると、これはとても自然な感情なのかもしれません。都会と田舎、どっちもいいし、どっちもいまいちだし、両方とりたいけど、1ヶ所で両方そなえた場所はたぶん、ないんじゃないかな。だから、僕は移動しつづけることになるんだろう。
都会と田舎、だけじゃなく、外国と国内、ひとりでやる仕事と、みんなでやる仕事、パソコンでやる仕事と、体を使う仕事、そういうのは本当はひとつに決める必要ないのかなって思ったり。現実を見れば、何かを選ばなくちゃいけないかもしれないけど、何かひとつを選んだ時に、それでバランスがとれているわけではないし、ひとつにすることだけが正道ではないと言う気もする。とはいえ、やはり本腰は入れたほうがいい気がするし。いったい何おれはいつまでもをいっているんだろう。。
とにかく、もうすぐ長かった沖縄滞在が終わります。お世話になった友人達に感謝しています。
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