2/07/2012

オレ波を見つけた


最近なにやら気分がいいです。
それは、オレ波を見つけたからかもしれません。

クタという家から30分ほどかかる海へ出かけました。
本当は家の近くの海がいいのですが、波が良すぎて、つまり波がでかすぎてオレは乗れないのです。危ないのです。なんどか危ない目にあって、すっかり足が遠のいていました。

しかし1週間も海に入らないでいるとじりじりとじれてくるものです。
運良く朝早く起きれた日に、よし、じゃあいっちょ初心者向けといわれるクタの海にいってみるか、と思い立ち、ボード持参でそそこさとバイクを走らせました。

着きました。サーフィン教室をやってるっぽい場所の近くで、海に入ってみました。なるほど波は比較的おだやかです。ところが、風がオンショア、つまり沖から岸に向かってびゅーびゅー吹いているせいか、ぜんぜん沖へ出れません。漕げども漕げども進みません。なんどもチャレンジしたあげく、すっかり体力を使い果たして岸にあがりました。こんな初心者向けの海で、沖に出る事さえできないとは。。
ボードに立つ以前の問題です。なんということでしょう。

で、諦めきれず、何度か海に入ってみるのですが、結果はおなじ、風と波に押し戻されて、波打ち際から先へ進めません。なんだ?なんであいつらはあんな沖まで行けたんだ?数名のサーファーが沖でサーフを楽しんでいます。

んー。だめだ。諦めは早い方なのです。今日はこれまで、ととぼとぼとバイクに向かって歩き出したそのときです、「ナンで?ヤラナイの?」とサングラスバリニーズのあんちゃんが声をかけてきました。
「いやー沖へ出れなくてさ。。」と言うと、「ここはムツカしいよ、あそこからいける」と何やら海のどこかを指差しています。
なんだかわからずポカンとしていると、あそこだあそこ、といって指を指します。あそこでできるよ、と。

わけがわからないままに、じゃあ行ってくるよ、と言ってその指をさされたあたりの海に入ってみました。しかし!結果は同じ。沖へちっとも出れません。なんだかわからないまま、また岸にあがり、とぼとぼと帰りかけると、またさっきのあんちゃんが声をかけてきました。「なんで?あそこいけるよ、なんでいかないの?」おれはちょっと怒って「だからそこから行ったけどダメだったんだよ!」と言いました。
するとあんちゃん、あそこだよ、あのフラッグのとこ、と指差します。どうやら旗が立っているあたりのことらしいです。あそこならカレントだから沖にいけるよ、ということ。

カレント、なるほどそれは聞いたことがあります。海の中にはところどころ岸から沖へ海流が流れている場所があるとのこと。こんどはその旗を目印に海に入ってみました。
もうこれでだめなら今度こそ最後だ!とばかりに賢明にパドリングして、はっと気づくと、なんと!かなり沖まで出ていました!おおー岸がめっちゃ遠い。すげえこれがカレントのパワーか。ちょっとパドリングしただけであっという間に沖に出れました。これを知るのと知らないのではえらい違いじゃないですかー。まだまだ勉強すべきことがあるようです。

で、ここからが問題でした。しばし波乗りを楽しもうとしたのですが、どうにもうまく波をつかまえられず、もう腕の力も尽きて、これでパドリングできなくなるから早めに帰ろう、と思った矢先、まったく岸に帰れないのです。漕げども漕げども岸が近づきません。超必死にパドリングしてるのにどんどん沖に流されている気さえします。あれーーー。というか、心の中で冷や汗が出ます。これ、やばいかも。。
岸があんなにも遠い。。。もう腕の力が残ってない。もちろんそんなに流されたというほど沖にいるわけではなく、上級者は同じくらいの沖で波乗りを楽しんでいます。しかし、ぼくにとっては、こんなに沖まで出た事ないよ〜という地点なのです。そして帰れません。
半泣きになりながら、カレントに乗っていい気になっていた自分を後悔しながら、ああ、初心者なのに中級者みたいに沖へ出ようなどとえらそうなこと考えなければよかった、と後悔しつつ、しかしその後悔よりも恐怖のほうが大きく、やべえ早めに叫んだほうがいいかな、とか、でも全然聞こえないだろな、とか、岸から見えてるんだからさすがに死ぬ前にレスキュー来るわな、とかいろいろ頭を駆け巡っていたのですが、そこらへんからどうもサバイバルモードになっていく自分もまたいたらしく、ああ、そうだ、カレントにつかまったときは岸へではなく、横へ移動すべし、と読んだことがあったな、と思い出したのです。

そして、最後のもうゼロに限りなく近い体力を振り絞って、横へ横へとパドリングを開始しました。もう最後、力つきて流されるまで、とにかく横へ向かって漕ぐことに賭けよう!とにかく横へ横へ!
そして、ふと気がつくと、だいぶ岸が近い!半分くらいのところに来ている!そうです、カレントから逃れたのです。そうなると、あとは波が勝手に岸に運んでくれます。ぼくはうまく波にあわせるように漕いで、少しずつ少しずつ岸へ近づいていきました。

はあ〜よかった。ぼくは岸にたどりついていました。力を使い果たした体とボードをひきずって、さて、今度こそ帰ろうと歩いていくと、またさっきのあんちゃんがいました。「なんで?だめ?できなかった?」ぼくは、いや〜という顔をして、「疲れちゃったから今日は帰るよ〜。また明日〜」とまるで何事もなかったようにうそぶき、クタのビーチに別れを告げたのでした。あー命拾いした。


おっと、ここまで書いてきて、まだオレ波の話をしてなかった。
最後は超特急でいくと、その後、帰る途中で、どうせなら他のポイントも見ておこうと立ち寄ったビーチで、超初心者の波が来ているのを目撃、こんどこそは初心者波にちがいない、だってみんな足しがついてるみたいだもん!ということで、リベンジとばかりに、またボードをもって海に突入していったのでした。
そして、そこはまぎれもないバリ島ではじめて見つけたオレ波なのでした。

オレ波とは:
◎底に足がつくぐらいのことろでサーフィンができて
◎波の高さは膝〜腿くらいで(80センチくらい?)
◎もちろん底は安全な砂で(リーフじゃない)
◎ポイントが広くて他の人と波の取り合いをしなくて済む場所
のことです。

そういう波がバリにもあったのです。感無量。
しかし雨期、こちら側の海はシーズンではないので、海はゴミだらけ、水は砂で茶色くにごっていました。
ふん、だからなんだっていうんだ!オレ波にはちがいないのだ!
ぼくとそれほどレベルがちがわないであろう初心者たちと一緒に、小一時間ほど波とたわむれていたのでした。

ぼくは、初心者がボードから落ちるときに、笑いながらキャーとか叫ぶのを見るのが好きです。とっても楽しそうだからです。

そして、最後に申し上げることがあるとするならば、まだ、わたしく、ボードに立っていません!この日も立てませんでした!

もはや波のせいにはできない、バランスが悪いだけです。練習あるのみです。ボードが新しいからです。ぶつぶつ。

2 件のコメント:

すぎえり さんのコメント...

岸があんなにも遠い…読んでてその感じを思い出した。サーフィンはしないけれど、はらはらしながら読んでいました。。気~つけてなー。

Unknown さんのコメント...

大丈夫!当分、初心者スポットにしか行かないようにするから〜